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浮上油回収装置を選ぶ際には、現場で使用する工作機械や液体、浮上油やスラッジの成分、メーカーのサポート体制など、さまざまな観点から検討する必要があります。自社に適した浮上油回収装置の選び方について解説します。
浮上油回収装置の選び方を間違えると、「回収率が上がらない」「ニオイが改善しない」など、想定していた効果が得られない可能性があります。
極端な例でいうと、沈殿する大量のスラッジに悩まされている工場で、液中の浮上油と微細スラッジをわずかに回収するコンパクトな浮上油回収装置を導入しても、回収率は低いままでしょうし、作業環境の改善やコスト削減につながらない可能性もあります。
また、使い勝手も重要なポイントです。高性能な浮上油回収装置を導入したところで、現場の作業員が使いこなせなければ無意味ですし、清掃などのメンテナンスに手間がかかるようであれば、かえって生産効率を悪くすることもあります。
自社が求める浮上油回収装置に、どんなスペックが必要なのかを明確にしたうえで装置選びをすることが大切なのです。
浮上油回収装置を選ぶポイントは、加工工場の現場の数だけあります。ただ、どの現場にも共通しているポイントもいくつかあります。ここでは、浮上油回収装置の「対応範囲への広さ」と、会社によって大きく異なる点である「サポート体制」に注目して、選び方のポイントを解説します。
使用しているクーラント液の性質や状態、不純物の成分や種類などは、作業現場によって異なります。それらの条件によっても、導入できる浮上油回収装置が自ずと決まってきます。自社に適した対応範囲の装置を選びましょう。
浮上油を回収するしくみの違いで、浮上油回収装置はオイルスキマー、フロート方式、遠心分離機などのタイプにわかれます。回収できる浮遊物や設置場所によっても選択できる装置が決まりますから、それぞれのタイプの特徴を把握しておきましょう。
メーカーのサポートには、「導入前サポート」と「アフターサポート」の二つにわかれます。導入前サポートは、カスタマイズや仕様の相談、デモ機貸出などがあります。導入後の保証やトラブル対応を含め、手厚いサポート体制があるメーカーだと安心です。
浮上油回収装置の導入は、企業にとって大きな投資です。しかし、浮上油回収装置の性能が用途に合わなければ、大きな損失につながります。そこで、注目すべきは浮上油回収装置のレンタルやリースです。ここでは、浮上油回収装置のレンタルについて考えていきます。
悪臭や機械停止などのお悩みは、浮上油だけが原因ではないことも。
そこで、様々な現場に広く答えてくれる浮上油回収装置の中でも、デモ機レンタルで導入検討ができる製品ラインナップを厳選しました。
浮上油回収に必要な機能を備えた小型仕様。
狭いスペースでも収納が可能