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浮上油回収装置のフロート式

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浮上油回収装置のなかでも操作性やメンテナンス性が高いのが「フロート式」です。ここでは、フロート式の仕組みや特徴、メリット・デメリットなどを紹介します。

フロート式の仕組み

フロートとは「浮き」のこと。フロート式では、フロート(浮き)によって浮上油回収装置を液面に浮かせています。シンプルなつくりで導入しやすく、使い方も簡単なのがメリット。液面にフロートを浮かせてスイッチを入れれば、中央にある吸込口から浮上油を回収。回収した油は油水分分離装置などへ移送されます。なお、ダブルフロート構造になっているフロート式は液面変動にも対応しやすく、波に追従できるため回収能力に影響がありません。

たとえば集中クーラントピットの浮上油や摩耗性物質混入浮上油、排水処理プラントのスカム回収などで活用できます。

ただしフロート式で回収できるのは液面に浮上した油のみ。浮上していない油の回収や、流れの速いタンク内での回収には不向きです。

フロート式のメリット・デメリット

フロート式はシンプルなつくりのため「簡単に使える」「メンテナンスが容易」「トラブルを起こしにくい」などのメリットがあります。また、液面が変動しやすい場合でもフロートの作用によって追従できるため、浮上した油を効率良く回収できます。

一方デメリットとしては、「浮上していない油は回収できない」「稼働している流れの速いタンク内の浮上油回収が不得意」という点が挙げられます。フロート式は浮上した油の回収を得意としているため、「液面に浮上した油を回収できる、操作性やメンテナンス性に優れた装置がほしい」という場合におすすめです。

浮上油回収装置・編集チームまとめ

「液面に浮上して溜まった油を回収したい」という場合は、まずフロート式を試してみるのも良いでしょう。シンプルなつくりで操作性やメンテナンス性に優れたフロート式なら、手間やコストを削減したい現場にもおすすめです。

ただし「浮上しきっていない油も回収したい」という場合はフロート式以外の種類を選ぶのがおすすめ。ベルト式やスクリュー式などを検討してみましょう。

     
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