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環境機械のメーカー・中部クリーンが提供する浮上油回収装置「OS」について、導入事例や製品の特徴などをまとめて紹介します。
1973年に設立されて以来、浮上油回収装置を中心にクオリティの高い工場装置を開発・製造・販売してきた中部クリーン(OS)。その高い性能が信頼を呼び、これまで数々の大手企業が中部クリーン(OS)の装置を導入してきました。
日立製作所、小松製作所、日産自動車、KYB、昭和電工、ジェイテクト、ナブテスコ、YKK、三菱重工など、中部クリーン(OS)の装置を導入した著名企業の名を挙げれば、きりがありません。
主に工場における浮上油の回収装置を開発している中部クリーン(OS)ですが、油回収という自社の得意分野を活かし、災害や事故などで川や池、田んぼなどに流出した油も、速やかに回収しています。
ちなみに中部クリーン(OS)の浮上油回収装置を手掛けている部署は、「環境機械事業部」。事業目的の柱の一つとして環境保全を掲げる部署なので、事故や災害への緊急対応は事業コンセプトにも合致しています。
自社が販売した各種機械装置に不具合が生じた際、迅速に対応できるようにと、中部クリーン(OS)では社内に専門のメンテナンス事業部を設置しています。クラックの補修や止水などの事故はもとより、装置の清掃などにも丁寧に対応。常に装置が最良の状態で稼働するよう、メンテナンス体制を充実させています。
鍛造品の製作や型の冷却に使用する水を、循環して使用しています。ここに潤滑油が混入することで悪臭のもとに。清掃の手間もかかっていました。装置を導入したことで、グリース状の油や固くなったグリースも吸い込まれ、きれいに回収できるように。悪臭も人手による清掃作業もなくなり、環境改善と負担軽減につながっています。
自前の排水槽へ雑排水を側溝へ流していたのですが、薄い油膜が流出し、県から改善命令が出されました。この対策として排水槽に浮上油回収装置をセットし、さらに少し離れたところには油水分離槽をセットしました。これにより浮上油はほぼ回収でき、側溝に薄い油膜が浮くこともなくなりました。
中部クリーンでは、工場の悪臭除去や浮上油の流出などのトラブルを防ぐことを目的に、浮上油回収装置を導入されるケースが多くみられます。ポンプで吸い込むタイプなので、オイルスキマーやベルトスキマーなどでは処理できなかった油も回収できることも、評価のポイント。さらに、オプションでオーダーメイドの装置開発にも対応してくれるようです。
中部クリーンのOSシリーズは、フロート式の浮上油回収装置です。フロートは液面に浮かべるだけのシンプルな使い方。ポンプで強制的に吸い込み、スカムなどの浮遊物も吸引可能。また、液面の高さが変動しても追従しますから、浮上油を効率的に回収できます。
回収された浮上油を集めるタンクには、リターン水の排出口と油の排出口が付いています。油と水の2つの排出口には、高低差を設け油が外部へ出ない構造となっており、回収油の濃縮ができるようです。
動力源はエアーのみ(OS-110はAC100Vのみ)というシンプルな構造となっており、故障などのトラブルも少ないよう。また、スラッジはドレンボルトを回すことで容易に清掃できるなど、メンテナンスの手間も抑える工夫がされています。
デモ機の貸出にも対応しており、導入前にテストをしたうえで本格導入することが可能。また、ニーズや使用環境などにあわせたオーダーメイドにも対応してくれます。
1年間の保証期間(※)が付いており、期間内であれば故障やトラブルなどに無償で対応してくれます。
(※)公式HPに保証条件(有料無料など)に関する情報の記載はありませんでした。詳細については会社まで直接お問い合わせください。
販売会社 | 中部クリーン株式会社 |
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導入先 | 工作機械、精密機械、電力会社、エネルギー関連会社など |
所在地 | 〒509-0214 岐阜県可児市広見在原518 |
電話番号 | 0574-63-1221 |
営業日/定休日 | 9:00~17:00/土日祝定休 |
HP | http://chubu-cl.com/ |
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