公開日: |更新日:
浮上油回収装置の具体的な活用例について、自動車、精密機械、重工業など業界別に紹介します。工場の経営や環境における課題解決のヒントに、ぜひご一読ください。
浮上油やスラッジによるクーラント液の汚れが原因でフィルターが目詰まりを起こし、2~3カ月に一度の割合で「チョコ停」を起こしていました。
浮上油回収装置を導入し、常時回収するようになってからは機械の停止もなくなったほか、更液も年に5回程度から年に1回に減少。フィルターの清掃も軽減されています。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
アルミの切削粉(スラッジ)がフィルターに目詰まりして、クーラントタンクから切削液があふれるといった事象が起きていました。
導入した浮上油回収装置は、常時無人運転ができるので、作業を行っていない夜中でも安心して使えます。フィルターの目詰まりもなくなりましたし、液の交換も簡単な操作で行えるので、とても便利です。
参照元:産機テクノス公式サイト(https://www.sanki-technos.co.jp/jirei/sludge04)
機械を洗浄する際に、油分がタンク内に溜まることで洗浄液が汚れていました。しかも、使用する環境が高温・高アルカリのため通常の浮上油回収装置が使えず、カスタマイズしてもらった装置を導入。
タンク内の油分を常時回収できるようになり、洗浄度合が改善されたことで、品質の安定にもつながっています。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
沈殿スラッジがポンプの吸い込み口に詰まって、年に5回程度は稼動停止するトラブルが起きていました。
沈殿スラッジも回収できる装置に交換したことで、機械の稼動停止頻度は改善。機械の停止頻度の軽減とともに、機械のメンテナンスにかかる負荷も軽減し、作業者も安心して働けるようになりました。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
油圧ポンプのオイルをメーカーからの指示で2年に一度づつ新しいオイルに交換してきました。 オイルタンクのオイル交換に800L~1200L(1台あたり)のオイルが必要で、全ての成型機を交換すると150万円かかっていました。
そこで、浮上油回収装置を導入。導入後、油の新しい購入はなくなり、継ぎ足しのみ。浮上油回収装置の購入費を含めても2年目で40万円の費用を削減できました。オイルのトラブルもありません。
参照元:中部クリーン公式サイト(http://chubu-cl.com/approach/voice/)
浮上油やスラッジが原因で、悪臭、加工品のべた付き、サビなど現場環境に悪い影響を与えていました。浮上油回収装置を導入し、継続して稼動させることにより、クーラント液の状態が改善。
悪臭も軽減し、加工品のべた付きやサビも減少しました。更液のタイミングも、以前は年に2回でしたが現在は1回に。産業廃棄物の処理コストも抑えられています。
参照元:米沢工機公式サイト(http://www.yonek.co.jp/case/ecoeit-eishintechno)
機械加工に水溶性切削油を使用しており、オイルスキマーによる回収を試みていました。しかし混入油を解消できず、約1年でクーラントが劣化。油剤が腐敗することで工場全体が臭くなり、腐敗前に交換すると費用がかさんでしまっている状態でした。
そこでタイマー付きのオイルスキマーに替えたところ、短時間でクーラントをきれいにすることに成功。クーラントの交換頻度は1年に1回から2年に1回となり、腐臭も改善しました。
参照元:Lube Labo( https://nagaoka-oil.jp/case/a-case-where-the-replacement-cost-of-coolant-has-been-reduced-by-50-by-introducing-a-floating-oil-recovery-device/)
ベルト式の浮上油回収装置で回収作業を行っていましたが、他油を回収しきれずに水溶性切削油が1年で腐敗していました。
そこで水中ポンプを使用した浮上油回収装置を採用し、クーラント内にフロートを浮上させ強制的に吸引。終業後に回収をスタートすれば始業前にはすべての浮上油の回収を可能にしました。また、腐敗を防げたことでクーラントの交換は3年に1回程度へ改善。冷却機能も維持できることで加工性能も安定しているのだそうです。
参照元:Lube Labo( https://nagaoka-oil.jp/case/example-of-reducing-the-frequency-of-coolant-replacement-while-maintaining-stable-machining-performance/ )
浮上油回収装置の導入効果に驚いています。浮上油はもちろん、わずか数ミクロンの微細スラッジもしっかり回収でき、ラインフィルターの目詰まりも少なくなりましたし、悪臭も軽減されています。
また、水溶性クーラント液の寿命も延びたことで、産業廃棄物の処理費用も抑えられ、経済効果が大きいと実感しています。
参照元:産機テクノス公式サイト(https://www.sanki-technos.co.jp/jirei/ecomore03)
バッテリー再生などを手掛ける産業廃棄物処置工場では、加工油などが大雨で漏出した時に、排水処理の能力を超えてしまいます。
処理できる以上の加工油はドラム缶に集めて、他の産行廃棄物業者へ出していました。 しかし、浮上油回収装置によって油のみを産業廃棄物として処理できるため、大幅に処理の容量を減少させることができました。
参照元:エイチツー公式サイト(https://www.eichitwo.com/?page_id=5664)
液中に微細スラッジ(鋳物粉)が浮遊しており、加工品の摺動面へのキズや面粗度の精度悪化が問題となっていました。このメーカーでは刃物の交換頻度が高く、タンクの液を交換する頻度も増加。さらには鋳物加工による悪臭のため、面接にきた求職者が悪臭を理由に内定辞退するほどでした。
そこでマグネットセパレータ付きの浮上油回収装置を導入し、微細スラッジを回収。切削液への混入が減り、加工品質が安定したうえ悪臭も改善。さらに刃物の交換頻度も減り、タンクの更液頻度も減少しました。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
既に浮上油回収装置を使用しているものの、分離効率の悪さから浮上油の回収が満足にできない状態でした。すぐに液中に油分が混ざるため劣化が早く、更液回数を年4回から6回へ増やさなければなりませんでした。
そこで遠心分離機を用いて回収しにくい浮上油を除去することに。油分と微細スラッジを同時に回収できるようになり、洗浄液の更液回数を減らすことに成功しました。更液回数が減ったことで経費も大幅に削減できたのだそうです。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
鋳物がヘドロ状になることでクーラントタンクの底に溜まり、週に何度かポンプが停止していました。ポンプが停止する度にタンクを清掃しなければならず、時間がかかってしまうことも悩みの種でした。
そこでスラッジ回収装置を導入し、沈殿しているスラッジをこまめに清掃することに。その結果機械を停止させずにスラッジを掃除できるようになり、タンクのオーバーフローやポンプの詰まりがなくなりました。清掃に人手や時間を費やす必要がなくなり、業務を効率よく行えるようになりました。
参照元:(PDF)改善事例ハンドブック:永進テクノ公式サイトより(http://www.eishin.info/pdf/catalog_case_studies_02.pdf)
部品洗浄液の洗浄タンクから悪臭がするという問題を抱えていました。とくにpH低下時に総菌数が多く、使用液(水溶性アルカリ洗浄剤)の上層を多種の浮上油と汚染物質が覆っている状態でした。
そこで浮上油回収装置を設置したところ、1日程度で浮上油の除去に成功。浮上油を回収できたことで悪臭も改善しました。
参照元:ユカワ化工油株式会社(https://www.yukawa.co.jp/pages/52/ )
浮上油回収装置は、クーラント用や洗浄用などの利用シーンや業界によってもタイプが異なりますし、使用環境などの要因でカスタマイズが必要なケースもあります。
装置選びの際には、まず自社と同じ業界がどのタイプを選んでいるか確認し、できれば適切な装置のデモ機を貸し出してもらい、現場でテストしたうえで検討することが大切です。
悪臭や機械停止などのお悩みは、浮上油だけが原因ではないことも。
そこで、様々な現場に広く答えてくれる浮上油回収装置の中でも、デモ機レンタルで導入検討ができる製品ラインナップを厳選しました。
浮上油回収に必要な機能を備えた小型仕様。
狭いスペースでも収納が可能