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浮上油や使用済みのクーラント液を処分する際にかかる廃棄コストに、頭を悩ましている経営者は少なくありません。コスト改善の一環として、浮上油回収装置が貢献します。
産業廃棄物の廃棄コストは、処分業者によって異なります。一例として、浮上油やスラッジなどの汚泥は25~50円(1kgあたり)、廃液は種類にもよりますが50円~(1kgあたり)くらいが相場といえそうです。
もちろん、加工工場から出る産業廃棄物は、これ以外にもたくさんありますから、廃棄コストを少しでも抑えるためには、廃棄物を少なくする工場運営をしていくことが求められます。
廃棄コストは近年、高騰を続けているように感じる経営者も多いのではないでしょうか。産廃コストの高騰理由はさまざまありますが、中国の廃棄物輸入規制が強化されたことを受けて
国内に廃棄物が滞留していること、一方で国内の処理業者の人手不足にともなう人件費高騰などが、廃棄コストの高騰につながっているといわれます。
地域や処理品種によっては、これまでの2~5倍に急騰したケースもあるようです。
産業廃棄物を減らす取り組みのひとつに、「リサイクルできるものを増やす」という方法があります。使えるものは再利用しながら長く使うことで、廃棄量を減らすという考え方です。
浮上油でいえば、クーラント液をろ過装置で循環させながら再利用することも、リサイクルといえます。
浮上油回収装置を導入することで、クーラント液の腐敗を促す浮上油を取り除き液のロングライフ化を実現するとともに、効率的に回収できる装置の導入によって汚泥の廃棄量を抑えることも可能にします。
つまり、浮上油回収装置が全体的な廃棄量を抑え、廃棄コストの削減に貢献するのです。
回収した浮上油をドラム缶に集めて産廃業者に出していたC社では、回収物の精度を高めることで廃棄量を減らせないかと考えていました。
そこで、分離性能に優れた浮上油回収装置を導入。回収した液中の含水率を抑えられるようになり、これまでと比べ大幅な減容化が図れたそうです。
新潟県の工場では、機械の加工に切削油を使用していました。女性が多く働いていて、油剤の腐敗臭に困っていました。そこで、作業環境を改善するために、浮上油回収装置の導入を実施。
浮上油回収装置の導入で、クーラントが清浄化され、その交換も2年程度の周期になりました。クーラントが清浄な状態が長期的に維持されるため、腐敗臭の発生も抑制され、女性からのクレームも減少し、働きやすい職場になりました。クーラントの交換費用の50%削減と腐敗臭の抑制を達成しています。
自社の状況に適した浮上油回収装置を導入することで、回収した浮上油を減らし、さらにクーラント液の廃棄量も各段に抑えられるようになります。
廃棄コストは今後も上がり続けることが予測されます。少しでもコストを抑えるために、浮上油回収装置の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
悪臭や機械停止などのお悩みは、浮上油だけが原因ではないことも。
そこで、様々な現場に広く答えてくれる浮上油回収装置の中でも、デモ機レンタルで導入検討ができる製品ラインナップを厳選しました。
浮上油回収に必要な機能を備えた小型仕様。
狭いスペースでも収納が可能